『尿沈渣検査 種々の疾患にみられる大食細胞の鑑別法』

                     癌研有明病院 臨床検査第T部
                              八木 靖二

ここがポイント

・大食細胞の由来は、全身の細網組織、骨髄などと考えられている.

・腎・尿路系組織あるいは隣接した生殖器組織の生じた炎症、感染症などの病的状態に伴って出現.

・単球と大食細胞は同一細胞であるが、便宜上、大きさ20μm以上を大食細胞(マクロファージ)、
 20μm
未満を単球として区別している.

・無染色での色調は灰白色調を呈し、辺縁構造は不明瞭なことが多い.

・表面構造は淡く綿菓子状または均質状で、細胞の透過性が高く、無染色でも核の観察が一般的に容易である.

・S染色での染色性は良好で、核は青色調に、細胞質は青紫色または赤紫色調に染め出される.

・細胞質内には細胞の死骸や破片、脂肪顆粒、異物などを貪食して認められることがある.

 以上 研修会で使用したテキストより一部抜粋


       八木 靖二技師                会場の様子


ここで  問題  です
写真の左右どちらが大食細胞か  また一方の細胞は何か?

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