第37回関東甲信地区医学検査学会 2000.10.14-15

市販RDBソフトを用いて自作した病理組織検査台帳

 

○富澤雄一(原町赤十字病院検査部)田中茂(同上)笹本肇(同外科)
横尾英明(群馬大学医学部第一病理学教室)

 

【はじめに】

病理検査台帳は、長期の保存が必要で大型のデータベースになることから、コンピュータでの管理が理想的である。当院は、ベッド数200床ほどの規模の病院で、1千万円ほどにもなる市販病理検査台帳の購入は考えられなった。規模に合い、かつ、検査技師、病理医の業務の軽減を目的にわれわれが開発した病理検査台帳の概略を報告する。

 

【システム】

OSMicrosoft Windows9895でも動作可)

CPUintel celeron 500MHz

Memory64Mb

SoftwareMicrosoft Access 2000

 

【概略】

組織、細胞診、剖検、標本貸出台帳で構成される。組織台帳では、依頼書入力、報告書入力、ラベル印刷、報告書印刷画面があり、依頼書入力時、検査番号は自動発番し、患者氏名、生年月日などの患者属性は、一度入力したものはIDのみで自動入力可能である。科別、医師名、採取部位、採取法、臨床診断などを入力でき、臨床診断は、採取部位と採取法で抽出されたリストを表示する。ラベル属性は入力の省力化に勤めたプログラムを工夫した。

報告書入力画面では、当該患者のIDで過去の組織、細胞診検査履歴を抽出し画面下部に瞬時に表示する。病理医は過去の病理検査を把握して診断できる。診断名、所見は、採取部位と採取法で抽出されたリストが表示され、選択入力でき、病理医による登録・削除・編集が可能である。

 

tel 0279-68-2711