インターネットを利用したオンライン抄録受付システム
○駒木 吉伸
社団法人千葉県臨床衛生検査技師会
(国保松戸市立病院 臨床検査科)
【はじめに】
近年のネット環境の整備により学会への登録、投稿はもとより、会員への通知に至ってもネット環境を用いる学会が見られるようになってきた。今回我々は第37回関東甲信地区医学検査学会にて全国の技師会として、はじめての抄録受付方法を行なった。ここにその経緯を記す。
【準備段階】
今回の抄録受付システムの母体となったのが、平成12年2月に行われた千葉県臨床衛生検査学会での試みである。このときのシステムでは、抄録受付専用ページにアクセスし、そこに抄録を記述し送信する方式を取った。このシステムを使用しての登録数は、41演題中32演題と全体の71%であった。
【実践段階】
本学会での抄録受付システムでは、準備段階での反省を基に、演者並びに運営側の両者の負担を少なくする方式を考案した。あらかじめ抄録原稿用テンプレートをwordで作成し、オンライン登録希望者はこれを関甲信専用HPよりダウンロードし、ここに抄録内容を記述し専用メールアドレス宛に送信していただく。受領の証明は、返信メールのみとし演題発表日時通知もホームページ上から各自確認いただく事で連絡ミスと運営側の負担軽減を図った。
【まとめ】
本抄録受付システムにより、投稿者、編集者両者の作業の軽減と通信コストの削減を図る事が出来た。また、今回印刷会社ともデータのデジタル化に向け取り組みも行なった事で種々のメディアへの移行も容易となった。このことから、当運用方法には多くの可能性を秘めており今後発展していくものと思われる。
047-363-2171(3012)