第1反応で内外因性のアンモニアを定量し、第2反応で尿素窒素を定量する試薬の開発
○越川佳明 川村浩章 鎌形久美子 宮崎由紀子 椎名和子 宇井正和(県立佐原病院)
【はじめに】
千葉県立佐原病院検査科では、尿素窒素測定時のアンモニアの影響にテーマをおき、この測定試薬の開発にいたった経緯と、そのコンセプト、測定方法等を紹介する。
【開発のコンセプト】
1.アンモニアの消去
内因性アンモニアの影響をなくす。
(尿、血清に含まれるアンモニア)
外因性アンモニアの影響をなくす。
(分析器等の汚染によるアンモニア)
2.アンモニアの定量
尿素窒素測定反応系への妨害モニタリング。
分析器アンモニア汚染のモニターリング。
臨床データーとしての貢献。
3.1チャンネル2項目測定による効率化。
4.汎用器への適応。
5.安価な酵素試薬系。
【測定原理】
酵素反応の可逆的反応を利用。
【基礎データー】
抄録の関係上、学会当日に報告いたします。
【まとめ】
開発したこの試薬は、第1反応でアンモニアを消去し、定量します。そのため、第2反応の尿素窒素定量に影響を及ぼすことがなく、外因性アンモニアにも影響がありません。
TEL 0478-54-1231 (278)