24時間体制の輸血システム構築について
◯川島 徹、金子 泰代、代市陽子、千木良 紀子、川畑 貞美(順天堂大学浦安病院)
病院における輸血検査は、血液型をはじめとする患者検体検査と輸血製剤管理が行われている。さらに最近では、自己血貯血管理、血液製剤放射線照射管理、投与台帳の10年間保存など多岐にわたっている。また適正化の流れの中24時間体制の緊急輸血の対応も要求されている。
今回、われわれは、検査室のシステム変更に伴い検査システムと輸血管理システムの連携を24時間体制での運用を主眼におき構築したのでここに報告する。
【方法】
臨床検査システムは、LAINS-X(富士通)、輸血管理システムは、BLAD(富士通)基本パケージシステムのカスタマイズは、最小限とし運用方法を輸血業務管理委員会で審議し構築した。
【結果および考察】
通常の輸血検査は、セット化を行い総合依頼伝票の中に組み込み時間外緊急検査にもT&S,DC,IDC,バンド依頼を他の緊急検査と実施できるようにした。依頼と結果の連携をサブシステムとの間で情報をBLADに転送するようにした。製剤管理は、BLAD単独で一元管理を行った。24時間当直体制において製剤の登録、割り当て出庫、使用入力、製剤返却をバーコードで入力でき番号の誤入力を防止できた。また手書き伝票の廃止により事務処理が簡易になり当直者の負荷の軽減となったと考える。
【結論】
検査システムと輸血システムの連携により患者検査情報を見ながら輸血検査を進められるようになったばかりでなく事務処理が軽減され効率よく仕事に集中できるようになった。
連絡:047-353-3111 内3303