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ADVIA120における血小板測定の評価

◯宮川 彩子、後藤 秀之、澤田朝寛、大野 綾子、 川畑 貞美(順天堂大学浦安病院)

【目的】
全自動血球計数機ADVIA120(バイエルメディカル)の二次元血小板分析法(以下 2D-PLT)について,小球性赤血球(MCV<70fL)・低色素性赤血球(HC<28g/dL),大型血小板(MPV>10fL)の血小板数への影響を検討した.

【方法】
日常検体のEDTA-2K添加血液から,次の基準に一致する135例を選び,ブレッカークロンカイト法(以下BC法)により4人の験者が1回測定した.選択基準は・MCV 70fL未満,・HCのみが二峰性で一方が28g/dL未満,・MCVのみが二峰性で一方が70fL未満,・前記_・と・が同時発生の4グループである.さらに上記血液から無作為に選んだ21検体で,血小板数・関連項目の同時再現性(5回測定)を実施した.また,MPV10fL以上の38例をBC法と比較した.

【結果】
BC法との相関は良好であったが,・でr=0.8740であった.小球性赤血球のMCVと血小板数は関連性がなかった.MPV>10fLでADVIA120はBC法より低値傾向であった.MCV52fL付近までBC法と一致した.同時再現性が低下した少数例を認めた.

【結語】
ADVIA120の血小板数測定精度は向上したと考えられる.しかし,小球性低色素性赤血球の少数例では,同時再現性が低下し,大型血小板では低値傾向になり,今後の改善が期待される.

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