第22回千葉県臨床衛生検査学会抄録(平成13年2月11日開催)



日臨技情報システム開発経緯について

○川島徹(順天堂大学浦安病院)
才藤純一(東京歯科大学千葉病院)

[目的]
 平成7年4月より日臨技PCネットが運用開始され、会員管理や生涯教育履修管理、学会・研修会開催事務処理の支援システムとして現在まで稼動してきたがこの間様々な問題が発生し、最終的に新システムへの乗り換えに至る経緯について報告する。
[方法;機器構成]
ノートパソコン(DOS−V/DX−50MHZ)、プリンター(A4対応レーザープリンター)、磁気カードリーダー、携帯型カードリーダー(ASET)日臨技PCネット専用ソフト
[結果と考察]
@平成9年の3次納品で一応完成したが、現システムに対する都道府県の改善提案を解決できないことが判明した。
A各種機能の運用マニュアルを作成し、余分な機能の枝打ちを行ったが運用改善のみでは,限界があると言う結論に至った。
BコンピュータのOSの進歩とBBS通信からインターネット時代へ進歩しているが現システムは,FDによる情報交換なのでタイムラグが大きい。
Cパソコンハードの老朽化と製造中止による修理対応困難な現状となった。
[結論]
@日臨技会員管理システムの方向性について
現状の日臨技PCネットシステムの改造は、実施しない。
A新規に会員管理システムを構築する。目標は,平成13年4月完成とする。
B機能としては,会員管理、学会支援、事務処理、生涯教育など総合情報管理システムとして開発。
Cインターネットを介して情報通信を行う。セキュリテイを確保し、データは一元化し日臨技事務所サーバーを共有する。
Dパソコンハードの統一や配布は行わない。
JAMTISの利用方法について

○川島徹(順天堂大学浦安病院)
才藤純一(東京歯科大学千葉病院)

[目的]
 平成13年4月より日臨技PCネットに変わりJAMTIS(日臨技会員情報システム)が運用開始される予定になっている。今回我々は、実際にインターネットにどのようにアクセスして会員管理や生涯教育履修管理、学会・研修会開催事務処理を行うかについてや新システムの機能や概要を報告する。
[方法]
@自宅や職場よりインターネットを利用し日臨技ホームページの新システムにアクセスできる。
AI.D.とパスワードで本人の個人情報の変更登録や参照ができる。
B生涯教育履修状況の点数確認がリアルタイムでできる。
C会員証は、毎年発行され印刷されているバーコードにより生涯教育の登録が簡単にできる。
Dデータの一元化により他地区学会・研修会の日程や内容の参照と参加登録手続きが容易になる。
E学会の一般演題申込と抄録原稿の提出がホームページから簡単な手続きで即日応募できる。
[結論]
@日臨技総合情報管理システム(JAMTIS)は、一般会員や都道府県役員に対して権限を階層化してセキュリテイを確保している。
A会費納入から会員証発行までの期間を短縮し、事務処理期間の大幅な短縮を可能にした。会費前納制により効率的に会員証を発行でき毎年4月1日より新規に会員管理や生涯教育登録ができる。
B携帯端末(PDA)の採用により研修会参加者名簿をEメールにして研修会終了後に送信すれば、翌日には,個人情報で履修状況を参照することができる。
C今回のシステムの特徴は、インターネットを介して情報通信を行いデータは一元化し日臨技事務所サーバーで管理するシステムを構築した。

制作・著作:社団法人千葉県臨床衛生検査技師会