第22回千葉県臨床衛生検査学会抄録(平成13年2月11日開催) |
千葉県臨床衛生検査技師会一般検査部門精度管理集計報告(定性・定量検査) ○古谷公英(順天堂大学浦安病院) 渡辺一博(松戸市立病院) 佐瀬正次郎(総合病院国保旭中央病院) 水野由喜子(帝京大学市原病院) 田中雅美(成田赤十字病院) 伊瀬恵子(千葉大学病院) [目的]平成12年度一般検査部門の精度管理結果を集計し解析したので報告する。 [方法]尿定性項目陰性プール尿に、目的物質を添加した凍結乾燥品AとBを試料とした。定性検査は、蛋白・糖・潜血の3項目を、定量検査は蛋白・糖の2項目を対象とした。蛋白定量の目標値は、HPLC法で測定し、試料Aを104.5、試料Bを34.0mg/dlと設定した。糖定量は、電極法で測定し、試料Aを98.4、試料Bを234.3mg/dlと設定した。 [結果]1.定性検査は95施設の参加があった。蛋白では試料Aで88施設(92.6%)、試料Bで89施設(93.7%)、糖では試料Aで84施設(88.4%)、試料Bで65施設(68.4%)で目標値の回答であった。潜血は試料Aで0.13または0.15mg/dlと回答した施設を合わせた61施設(64.2%)、試料Bで0.06mg/dlと回答した70施設(73.7%)が最も多かった。2.定量検査は蛋白が82施設、糖が85施設の参加があった。蛋白定量検査の色素法での測定結果は、PR法、CBB法、PV法で試料Aの平均値はそれぞれ111.3、105.4、107.0mg/dl、試料Bでの平均値はそれぞれ34.3、33.9、28.0mg/dlであった。比濁法での測定は1施設のみで、結果は目標値の2倍以上とかけ離れていた。糖定量検査の電極法と酵素法での測定結果は、試料Aの平均値はそれぞれ97.7、97.8mg/dl、試料Bでの平均値はそれぞれ231.1、243.6mg/dlであった。 [結論]今年度は試料の溶解方法等により全体的にバラツキが認められた。 047-353-3111 |
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制作・著作:社団法人千葉県臨床衛生検査技師会 |