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千葉県臨床衛生検査技師会一般検査部門精度管理集計報告（定性検査）

○古谷公英（順天堂大学浦安病院） 渡辺一博（松戸市立病院） 佐瀬正次郎（総合病院国保旭中央病院） 久代真也（社会保険船橋中央病院） 水野由喜子（帝京大学市原病院） 田中雅美（成田赤十字病院） 伊瀬恵子（千葉大学病院）

[目的]平成１４年度一般検査部門の精度管理、尿定性検査の結果を集計し解析したので報告する。

[方法]尿定性項目陰性プール尿に、目的物質を添加した凍結乾燥品ＡとＢを試料とした。定性検査は蛋白・糖・潜血の３項目を対象とした。蛋白と糖の目標値の設定は、それぞれＨＰＬＣ法、電極法で測定した定量値を基に行なった。

［結果］蛋白と糖の定性検査は１０２施設、潜血は１００施設の参加があった。
１．蛋白：試料ＡとＢの目標値は、それぞれ１００ｍｇ／ｄｌと３０ｍｇ／ｄｌである。試料Ａで１００ｍｇ／ｄｌと回答した施設は９５施設（９３．１％）であった。試料Ｂで３０ｍｇ／ｄｌと回答した施設は８９施設（８７．３％）であった。
２．糖：試料ＡとＢの目標値は、それぞれ２５０ｍｇ／ｄｌと５００ｍｇ／ｄｌである。試料Ａで２５０ｍｇ／ｄｌと回答した施設は６８施設（６６．７％）であった。試料Ｂで５００ｍｇ／ｄｌと回答した施設は８１施設（７９．４％）であった。
３．潜血：試料Ａでは０．４０５ｍｇ／ｄｌと回答した施設が最も多く、４２施設（４２％）であり、次いで０．７５ｍｇ／ｄｌと回答した施設が２７施設（２７％）であった。試料Ｂでは０．０３ｍｇ／ｄｌと回答した施設が最も多く、３７施設（３７％）であり、次いで０．０１５ｍｇ／ｄｌと回答した施設が３０施設（３０％）であった。

［結論］定性検査では、試薬メーカーごとの設定感度や判定値の表示形式が異なることによるバラツキが見られた。

047-353-3111