『動画を使用した髄液検査の精度管理調査』

社会保険船橋中央病院  久代 真也 技師

【はじめに】
サ-ベイ試料として動画ファイルを作製し、インタ-ネットおよびCD配布により
各施設で閲覧し、髄液細胞数と細胞比率についてのサ-ベイを行なった。
判定基準は『髄液検査法2002』に添って判定した。
加えて髄液検査のアンケ-ト調査も行った。

【まとめ】
1.市販のデジタルカメラ、無料編集ソフトで、鏡検状況の動画
  ファイルを作製し精度管理試料としてインターネットで公開した。
2.動画による精度管理方法を、85%以上の施設が、
  画質や動作環境などほぼ満足と回答し、
  83%が髄液検査の動画サ-ベイを有効と回答した。
3.精度管理調査の正解率は、細胞数が61%、細胞種類
  は51%であった。これは、重複した細胞を算定した
  ためであった。
4.アンケ-ト調査では、88%が自施設で髄液検査を行なって
  おり、マイクロピペット法とフックス・ロ-ゼンタ-ル計算盤を用いて、
  /3μlで報告している施設が主流であった。
  また、いまだグロブリン定性やトリプトファン反応を行っている
  施設が40%近くあった。
5.今後、千葉県臨床衛生検査技師会は、『髄液検査法
  2002』に沿った操作法の統一化を目指し、髄液検査の
  精度を向上させていきたい。


【最後に】
初めての試みとして行った動画サ-ベイに、多くの施設が参加して
くださいました事、アンケ-ト調査にも、御協力いただきました事、
厚くお礼申し上げます。
これらの有益な調査結果を活用し、参加施設に、役立つ情報を
配信していきたいと考えております、今後も御協力よろしく
お願いいたします。

社会保険船橋中央病院 久代 047-433-2111内2603


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